不妊症の原因「プロテインS欠乏症」の診断を受けて妊娠を諦めた話

    血液サラサラの薬を飲んでいるのに、バイクの免許が取りたい衝動に駆られているまさこです。

    今日は、「自分の人生に子供がいなくてもいいや」という思いに至った話をしようと思います。

    目次

    妊娠出産しなくても子供がいなくてもいい

    同じ病気でも妊娠して無事に出産されている方はたくさんいるので、私と同じように妊娠を諦めなくてもいいと思います。子供が欲しい人にとっては、母子ともに健康に出産できたら嬉しいに決まってますし、めっちゃめでたいこと。

    でも、流産を繰り返して心身ともにボロボロになっている方がいるの事実。

    産みたくても産めない人にとってはとても辛くて受け入れ難いことなはずです。でも、それで人生が終わりじゃないよ、っていうことを伝えられたらいいなぁ。

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    血液内科で「先天性プロテインS欠乏症」の診断を受ける

    20代の頃に深部下肢静脈血栓症の診断を受けてから数年後、循環器の担当医から「血栓が減らないのはもしかしたら血液の病気かもしれないから、血液内科に紹介するね」と言われて、結果「プロテインS欠乏症」なことが判明。

    いわゆる血液がかたまりやすい病気だから、結果私の足には血栓ができてたのも納得。しかも先天性だろうということで、一生ずっと血液をサラサラにする薬を飲むことになるだろうって言われました。

    なにごとにも関心が薄い私は、自分ごとなのに「ふーん、そっかぁ。薬代がかかるなぁ。」くらいにしか捉えてなかったし、病気についても担当医に言われるがまま薬を飲んで、血栓が悪化しないようにしていたくらい。

    全然治らない血栓と付き合うことにする

    ちなみに、母親と兄に「プロテインS」の血液検査をしてもらったら、兄は基準値だったけど母親が基準値より大幅に低い値でした。母方からの先天的な病気だろうということになり、この時点で私の病名は「先天性プロテインS欠乏症」と、それが起因と考えられる「深部下肢静脈血栓症」の2つになりました。

    バイアスピリンとワーファリンを毎日飲む。ひたすら飲む。忘れず飲む。ときどき血液検査をしてワーファリンの効き目を確認して、処方量を微調整してもらいながら毎日忘れず飲む。

    ちなみに私はすごく忘れっぽい性格なんですが、この薬を飲むという行為を忘れたことはほぼないです。気にしてないつもりでも、やっぱり心のどこかで「血が固まるのが怖いなぁ」って思ってるのかっ(笑)普段は全然そんなこと考えてもないんだけどね。

    リスクを考えて妊娠出産を諦めた話

    前置きが長くなっちゃいましたが、本題の妊娠について。

    42歳現在まで結婚歴はないものの、20代と30代のときに結婚前提で付き合ってた人もいて、子供を作りたいなぁと思ったこともありました。

    でも、自分自身で「病気だから気楽に子供作りってできないだろうなぁ」と漠然に思っていました。相手の人からも「出産リスクがあるなら無理して出産はしなくていい」と言ってもらってたこともあって、”高齢出産時期までまだタイムリミットはある”と思って、積極的に子供を持つということを考えていませんでした。

    もともと世の中に存在している子供という存在は大好き。そういえば、小さい頃には保母さんとか産婦人科の先生になりいなぁって思ってたのを思い出した(笑)

    普通に子供が好きだしたぶん子育てとかも楽しんでできるタイプだと思うけど、でも自分の子供が欲しいという気持ちに行き着くまえに病気のことが頭をチラつく。

    だから、ニュースとかで「ガンがわかったけど妊娠出産した」とか、「自分の命に替えてもこの人の子供を産みたい」とか、そういう話を目にするたびに「世間的にはそういうものなのか、、、」と、自分とのギャップを感じていました。

    健康な妊婦さんでも妊娠中に血液がドロドロになりやすいのに、だったら私とか超ドロドロになるやん!って思うし、ワーファリンを飲んでいると奇形児になる確率が高くなるし(妊娠中は飲み薬は中止になるけど)、そもそもプロテインS欠乏症の人は着床率も低くて、流産もしやすい。

    うん。ハッピー妊婦生活を送れるとは思えない。

    ハッピーじゃなくてもいいんだけど、なにより心配なのが普通の人より死ぬかもしれない可能性が高いこと。

    私は自己中だからなのか、生まれてくるかも知れない子供より、今の自分の命が大切だし、パートナーや両親や猫とかを置いて死ぬかもしれないハイリスクを取れませんでした。

    絶対に自分の血がつながった子供がいい?

    そもそもなんですが、私は昔からなぜか「血の繋がり」というものに執着してませんでした。

    親とか兄弟は血の繋がりがあって大切だけど、だからって血が繋がりがない人は大切じゃないかというとそうじゃない。出会いって常に縁だと思ってて、それは極論だけど子どもだってそうだと思ってます。

    だから、里子とかだって全然アリだと思うし、そういう多様性を受け入れる優しい世の中になったほうが、みんながもっと幸せに生きられるんじゃないかなとも思っています。

    血がつながっているが故に「自分の子供は自分のモノ」みたいに、子供を所有物みたいに思っている親もいるけど、私は絶対にそうじゃないほうがいいと思っています。

    血の繋がりより思いのほうが大切だという結論

    だから、私は自分の病気のことも、妊娠出産が難しいっていうことも、落ち込むほどのことじゃなかったし、実際に今自分の子供がいない人生でも全然悲しいとは思いません。

    うーん、強がりとか思われそうだけど本当にそうなんですよね。

    なので、世の中で不妊に悩んでいたり、不妊治療で苦しんでたり、流産を繰り返していて悲しんでいる人が多いことがとても切なく感じています。もちろん、自分の子供を産みたいと思っている人が無事に出産できたら一番喜ばしいことだけど、それが無理な人だって幸せに生きる権利があると思う。

    「親ガチャ」なんて言葉が生まれるくらい、今は血がつながっているのにガチャ呼ばわりされるような時代です。

    親も子供を選べないし、子供も親を選べない。

    そんな中で、血がつながっているがゆえにお互いを憎み合いながらも一生繋がりを感じないといけないという中で生まれる「親ガチャ」という言葉。

    そんな悲しい関係ってどうなんだろうと思います。だったら、血がつながっててもつながって無くても、思い合える関係を築くことにエネルギーを使うほうがよっぽど幸せじゃないのかと思います。

    まとめ

    なんか、相変わらずとっちらかった内容になっているけど、いろんな理由で子供がいてもいなくても、どっちでも生きやすい世の中になるといいな。

    子供は地域の宝物

    っていう言葉が好きなんですが、大人がみなんでその時代に生まれてきた子供たちを大切にしたら、もうよもや自分の子供だろうが、他人の子供だろうが、みんな可愛いってなるんじゃなかろうかと思っています。

    そんな世の中になって欲しいなと思いながら、今日もまた寝る前に薬を飲むとしよう。

    ※リクシアナOD60㎎を半錠飲んでます。

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