私はタバコを吸わないので、喫煙者の「タバコが吸いたい!吸わないとイライラする」という気持ちはなかなかわかりません。
そんな私が20歳のときに居酒屋でバイトしていたときの「タバコ休憩はおかしい!」と思った時の話です。
禁煙者も喫煙者、どちらの言い分もあるだろうけど、結局はそのバイト先の上司がタバコ吸っている人かどうかが最大ポイントでした。
本当、タバコってなんなんでしょ。
タバコ休憩はどう考えても不平等な存在
私がバイトしていた居酒屋は、40代前半の店長さんと、ほとんどが20代のスタッフ約10人(男女半々くらいの割合)という構成でした。
その中でタバコを吸っていない非喫煙者は、私含め3人程度。この時点で私はマイノリティ少数派という弱い立場です。
バイトしかしてなかった私は、ほぼ毎日午後4時から午前1時くらいまで働いてたんですが(今振り返ると長時間労働すぎた)、途中休憩といえば、トイレの時と、喉が渇いた時に飲み物を飲むくらい。
かたや喫煙者のバイトスタッフは、オープンの準備している途中でも外に出ていく、営業中でもお客さんが少ないのを見計らって外に出ていく、なんなら2〜3人で連れ立ってタバコ休憩に行く。
女子高生のトイレじゃないんだから、休憩くらいひとりで行けよ!と心の中でブツクサ文句を言いながら、タバコを忌み嫌っていた私はモクモクと真面目に働いていました。
労働時間に含まれがちなタバコ休憩
ネットを検索しても出てくるわ出てくるわ、タバコ休憩の理不尽さに対する鬱憤コメント。とくに、労働時間中にもかかわらず当たり前のような顔してる喫煙者の態度が鼻につくんですよね。
「タバコは我慢できないから仕方ないよねー」みたいな雰囲気で許されていいますが、そう思っているのは喫煙者だけですからねっ!
タバコを吸わない人からは絶対に「ずるい」って思われているんですからね。
せめて「みんなが仕事してるのに、自分なんてタバコ我慢できずに休憩してなんかすいません。」、みたいな謙きょな姿勢でいてほしいものです。
私にはお菓子休憩をください!という訴え
そんなタバコ休憩に不満を持っていた若かりし頃の私は、真面目な顔で店長に訴えました。
「タバコ休憩だけずるいです。タバコ吸わない私には、お菓子休憩ください。」
と。今思い返しても恥ずかしいというか、若気の至りといいましょうか、若さってある意味素晴らしいと感じるような意見。
喫煙者に無条件に与えられた「タバコ休憩」という優遇措置と、かたや、禁煙者は周りに気を使ってタイミングを見計らわないと休憩を取れない不自由さと、「タバコ休憩」は優遇されて当然という見えない空気感。
健康に良くないことをしながら、タバコの臭いニオイを周囲に巻き散らかして、飲食店にとっては衛生面でも問題ある、百害あって一利なしのタバコ。
喫煙者バイト仲間がモクモクとタバコを吸ってる間に、私のような非喫煙者バイトっ子は黙々とテーブルを片付ける。会計をする。残飯の処分をする。トイレに籠っている酔っぱらい客の対応をする。
不平等すぎっ!!!
喫煙者がよく言う、「吸うことでストレス軽減になる、リフレッシュできる」とかいう言い訳も、タバコを吸わないと自分のメンタルもコントロールできないだけじゃん。
お菓子休憩の訴え、敗訴っ(当たり前だけど)
その私の「お菓子休憩ください」という訴えの結果ですが、店長から即答却下。
何言ってんの?それより仕事してね。的な反応で終わりました。
そりゃそうですよね。おとなになった今考えたら馬鹿な提案したなぁと思います。だって、時給をもらって働いているのにあれこれ文句言える立場じゃなかったんですよね。
今は管理職的な立場で仕事をしているので、余計に自分がどれだけ世の中のことをわかっていなかったかを自覚しました。
喫煙者だとどうしようもない
まとめ:店長次第でなんでも決まる
この「タバコ休憩」について学んだのは、結局は「店長次第」ということでした。
私のバイト先の店長さんはヘビースモーカーだったから、そもそも店長が率先してタバコ休憩を取りに行くし、タバコを吸うスタッフを誘ってタバコ休憩を取るような人でした。
そりゃ、私の意見が通るはずもないし(お菓子休憩が蹴られるのは当たり前ですがw)、タバコ休憩を頻繁に取るスタッフに対してとくに何のお叱りもないのは当然でした。
世の中に出てわかりました。
世界は上の人次第で回っていると。正論とかモラルとかは関係なく、その働いている職場の上の人のルールがまかり通るのが世の中でした。
あのときの店長さんへ。
タバコ休憩がきっかけで仕事の仕組みに不満を持って、クリスマスシーズンのくそ忙しい直前にバイトを辞めてごめんなさい。一番の常識知らずは私でした。
これからは、タバコ休憩している人がいても心乱れることなく、自分のやるべき仕事を淡々とがんばろうと決めました。そして、仕事は突然辞めないと心に誓いました。
※とはいえ数年後にはまた同じことを繰り返す、反省をできていない私です。同じことを繰り返さないための術を学びます。