最近、おうちごはんの時間はサブスクで映画を観るのにハマっているまさこです。
今回は「ジョン・ウィック」の映画感想です。(R15+指定なだけあって結構エグい映像が多いので、本来であればご飯を食べながら観る映画ではない)
2014年に公開された映画「ジョン・ウィック」を、10年経った2024年になって初めて観ました。公開からすでに10年を過ぎているにも関わらず、時代遅れ感がまったくない面白い作品。
面白いとは言えど笑いの要素はゼロで、簡単に説明するととにかく人がたくさん死ぬんですが、それに加えて主人公の苦悩が溢れている内容は、まさにキアヌ・リーブス本人の人生そのものでした。(この記事では、映画のあらすじや結末を含みます)
ジョン・ウィックという映画について
まずは簡単にジョン・ウィックについての予備知識として。
(原題: John Wick)は、2014年に公開されたアメリカ合衆国のアクションスリラー映画。 最近亡くなった妻からの最後の贈り物である子犬を殺した男たちに復讐するために引退から復帰した凄腕の殺し屋ジョン・ウィックの復讐劇を描く。製作総指揮・主演:キアヌ・リーブス、監督:チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ[注 1]。R15+指定。日本版のポスター等で使われたキャッチコピーは「見惚れるほどの、復讐。」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ジョン・ウィックより
主人公は言わずとしれたキアヌ・リーブス。「ジョン・ウィック」の第1作目は2014年公開。マトリックスが公開された1999年から約5年後なので、キアヌ・リーブス=マトリックスというイメージが強かった頃にこのジョン・ウィックというアクション映画シリーズかスタートしました。
それ以降、2017年には第2作目の「ジョン・ウィック:チャプター2」が、2019年に第3作目の「ジョン・ウィック:パラベラム」、そして2023年に第4作目にして最新作の「ジョン・ウィック:コンセクエンス」が公開されています。
あとは、スピンオフ的な「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界からを観る」というテレビドラマシリーズが、2023年にAmazonプライムで公開されています。こっちも気になる!
よくネット上には、ジョン・ウィックはどの順番で観るのが正解?と書かれているけれど、
「ジョン・ウィック」→「ジョン・ウィック:チャプター2」→「ジョン・ウィック:パラベラム」→「ジョン・ウィック:コンセクエンス」
の順番みたいです。
ちなみに、第3作目の「パラベラム」はラテン語で「戦争の準備」という意味、第4作目の「コンセクエンス」は英語で結果、帰結、重要性という意味ですが、このジョン・ウィック的には「報復」というニュアンスで使われています。
そもそも、どうして10年遅れで私がジョン・ウィックを観ているかというと、もともとジョン・ウィックシリーズが好きな私のパートナーが最新作の「ジョン・ウィック:コンセクエンス」を私と一緒に観るために、1〜3作目までを早く観てーー!と促されたから。結論から言うと、観てよかった。男性向けのアクション映画なんて陳腐なモノではなくて、女性が観ても感動するような人間ドラマが溢れてました。めちゃ暗いけど。
というわけで、ジョン・ウィックシリーズを一気見したので、自分の備忘録のために感想をまとめていきます!今回は、すでに若干忘れかけてる1作目の感想。記憶が残ってるうちに急げ私!自分のポンコツ脳みそとの闘いです!
※私は同じ映画を数年後に観ると、まるで初見のように新鮮な気持ちで観ることができます。いわゆる、一回観たであろう映画の内容をまったく覚えておけないポンコツ記憶力です。それもこれも、どんな映画を観ても「あー、面白かった!」で終わってるから。そして、記憶力の良い人や頭の良い人はこぞって「インプットしたらアウトプットしろ」と言っています。
というわけで、私はそれを信じて今後は映画を観たらすぐに感想を書いていくことをここに宣言します。
冒頭で大切な人とモノが死んでしまう悲しさ
さて、本題荷戻ります。この「ジョン・ウィック」(第1作目)を予備知識ゼロで観た私の感想ですが、一言で表現すると「悲しすぎる」です。
最愛の奥さんが病死する。
その最愛の奥さんが、残されて悲しむであろう夫ジョン(キアヌ・リーブス)がさみしくないように、一匹の犬をプレゼントする(奥さんの死後に届くよう準備されていた)。
愛犬デイジーとの生活にも慣れてきた矢先、車泥棒(ロシア人マフィアの息子)に犬を殺されて愛車も盗まれる。
という、一難去ってまた一難二難三難というような救いのないストーリー。
(犬を飼ってたことがある身からすると、デイジーが殺された時点で泣いた。映画とわかってはいるけどティッシュ10枚分くらい泣いた。ジョンが復讐に燃えるように、私もデイジーを殺したロシア人マフィアのボンクラ息子に殺意が湧いた。動物虐待する人には制裁をっ!と私の心もメラメラ燃えていました。)
というような冒頭でした。このあとはひたすら続く、ロシア人マフィアへの殺戮シーン。
この映画は、ジョン・ウィックの「愛するモノを奪われた復讐」がエネルギーとなってストーリーが進んでいきます。殺す意味は、生きる意味は、なんのために、、、ということを問われる内容。無謀にもロシア人マフィア相手に戦うジョンに対して、周囲は「たかが犬と車のために」と馬鹿にするけれど、ジョンにとっては正当な理由なんです。
愛する人やモノのためになら、どんな手段を使ってでも復讐するという強い信念。
ちなみに、ジョン・ウィックの世界観や登場する人物、社会的背景、組織の構図とかはシリーズ1だけだと完全に把握するのは難しかったんですが、「力を持った組織が裏社会をコントロールしている」、「コンチネンタルホテルは人を殺してはいけない聖域である」、「ホテルの支配人はどうやら味方っぽい」、「ホテルのコンシェルジュはジョンに敬意を持ってる」、「裏社会の通貨は金」、そして「ジョンの呼び名がブギーマン」ということがわかってたら大体OKだと思います。
ブギーマンというのは、西洋文化でいう「子供をさらう妖怪の一種」らしく、日本で言う「悪いことをしたら鬼が来るよ!」の鬼みたいな存在をブギーマンと呼ぶみたいです。悪いことをしたらジョン・ウィックが成敗しにくると思ったら、簡単に悪いことはできません。
キアヌ・リーブスの壮絶すぎる人生そのもの
中東レバノン生まれで、3歳のときに両親が離婚、6歳で母親が再婚して1年で離婚。その後も再婚離婚を繰り返して、子育て放棄状態、ナニーに育ててもらう。高校中退後に俳優になって、映画がヒットした矢先に大切な妹が白血病と判明。その後、親友が薬中で急死。交際していた彼女が妊娠8ヶ月で流産、鬱状態から車の運転中に事故死。
ざっと調べてもなかなかハードな人生なのがわかります。映画の中だけじゃなくて、現実でも自分の周りの大切な人がどんどん不幸になっていく人生を送っていたキアヌ・リーブスだからこそ、この映画への想いは生半可じゃなかっただろうなと推測できます。
キアヌ・リーブスは、映画スタッフに対してプレゼントを贈ったり、チャリティー活動を積極的にしていたり、およそハリウッドスターとは思えないようなみすぼらしい格好で一般人と喋っていたりしている様子から、よく「聖人」と呼ばれています。きっと、これまで自分の周囲で起こった不幸な出来事を自分の業のように捉えていて、そのカルマを断ち切るためにも周囲に対して優しくできるんじゃないか。
と勝手に推測しています。だって、キアヌ・リーブスのオフショットの写真を見ると、世捨て人のようなホームレスみたいな雰囲気なんですもん。自分で自分を罰しているようにしか見えません。
ジョン・ウィックの動きと銃のかっこよさ
あとはこの映画の見どころでもある、ジョン・ウィックの闘うシーンのかっこよさに触れたいと思います。
キアヌ・リーブスがアクションが上手なのは、スピードやマトリックスを観ていてい知っていたけれど、ジョン・ウィックはやばかった。肉弾戦で闘うシーンの身のこなしはもちろんですが、銃の取り扱い方や撃つシーンがかっこよすぎて惚れ惚れしました。
完全に触発されました。キアヌ・リーブスになりたい。かっこよくなりたい。
ADHD気質からかすぐにいろんなことに興味を持つタイプなんですが、今回も燃えています。
私のパートナーがモデルガン好きなのにも便乗して、パートナーに手ほどきを受けながら、これから私も銃(もちろんモデルガンだけど)の取り扱いの練習をしようと思います!やっぱりかっこいいって正義です。
三日坊主になりやすいんですが、銃の取り扱いは絶対にうまくなる。
まとめ
ジョン・ウィックシリーズ1は、新しい相棒となる黒い犬と出会って歩き始めるというのがラストシーンでした。
また犬が出てくる、ということは次回作では今度はこの犬が殺される!?
みたいな、自ら切なくなるような予測を立てつつエンディングロールを観てました。この映画は、どうやら「犬」がキーっぽいです。
近日中にシリーズ2作目の「ジョン・ウィック:チャプター2」について書きたいと思います。観終わって数日経っているので、すでに内容を忘れかけ始めているのでヤバいです。急げ私。