先日、実家で飼ってる猫に手首を噛まれました。
猫飼いさんアルアルだと思いますが、猫と遊んでいるときや動物病院に連れて行くとき、薬を飲ませようとするとき、、、普段はおとなしい猫が突然キック&噛んでくることありませんか?
今回の記事では、猫に噛まれて放置するとこうなるよという私自身の実例と、噛まれたときの対処法や受診する病院についてお話したいと思います。
この記事を読み終わる頃には「猫に噛まれないようにしよう!」という危機感を持ってもらえるはずです。
※途中で処置されている写真を載せています。そういうのが苦手な方は注意してください。
猫に噛まれて甘く見てはいけない理由
まず最初に「猫の噛み傷を甘く見るな」です。
私は猫に右手首の内側を噛まれてから3日間放置していました。「噛まれた直後に傷口も洗ったし、噛まれたのも一箇所だし、飼い猫だし(?)、このままジワジワ治るだろう」と信じていました。
でも時間が経つとともに痛くなってくる。腫れがひどくなって、ズクズク痛い、傷口を絞ったら膿が出てくる、なんなら肩のあたりまで筋肉痛のような痛みが。。。
これまでの経験上、犬に噛まれたときは痛いけど比較的早く治ってました。
でも、猫に噛まれたあとはとにかく予後が悪い。噛まれてしばらく経つと、傷口が赤くなる、腫れる、痛くなる、その範囲がどんどん広がるという経過をたどります。
傷口がすぐ塞がってしまうのがダメ
猫のキバは細いので、噛まれたところの傷口(表面だけ)はすぐに塞がって一見治ったように見えますが、その皮下ではどんどん悪化しているんです。
バイキンが残っていて化膿していく
→出口が塞がっているから排膿できない
→皮下皮内にどんどん膿が溜まる
→炎症が広範囲に渡って広がる
→めちゃ痛い!
これです。
私以外でも、これまでに猫に噛まれた人をたくさん見てきました。
特に、手のひらや足の甲とかは炎症が一気に広がりやすいらしくて、噛まれたところから20cm近く赤く腫れ上がっている人もいました。
噛まれたらすぐすること3つ
実際に猫に噛まれたときに即実行してほしいことを3つご紹介します。
噛んだ猫さんに「噛ませるようなことをしてごめんね」と反省の弁を述べるのは後回しにしてください。猫との和解はあとからです。
1 噛まれたところをすぐに洗う
まずすべきことは「噛まれたところをすぐに洗う」です。
水道水でいいので、流水でひたすら洗いましょう。痛くても血が出ててもそこは我慢です。噛まれた直後は、噛まれた衝撃でしびれた感じがあったり、自分も興奮しているので痛みもまだ感じにくいはずです(個人的見解)。
皮膚表面を流すだけじゃなくて、バイキンを絞り出すように押しながら傷口をとにかく洗い流しましょう。痛いかもしれませんが、噛んでしまった猫さんの心も痛いはずです。
2 止血する
深く噛まれていたら出血するので、ガーゼやきれいなハンカチとかで押さえましょう。
あと、指を噛まれたらつい指の付け根を輪ゴムで止血したくなると思いますが、血が止まった状態が長く続くと血流が悪くなるのでお勧めできないです。圧迫止血しましょう!
3 病院に行く(何科に行けばいいの?)
止血が済んだら急いで病院に行きましょう!
夜間だったら救急病院、日中なら外科か整形外科、形成外科、皮膚科とかがベターです。事前に電話で猫の噛み傷に対応してもらえるか確認したほうがいいです。
わかります。とりあえず様子見てみて悪化したら病院に行こうって思いますよね。私もそうやって二の足踏んだ結果、改善することはなくどんどん悪化して結局麻酔して手術することになりした。
私が早めに病院に行くことをオススメする理由は、傷口をきれいにしてもらえるのと、破傷風の治療や抗生剤投与をしてもらえるからです。
何度も言いますが、猫の口の中の雑菌は甘く見てはいけません。細い牙が奥まで刺さったあと、あらゆるバイキンが排出されることなく体内でじわじわと、、、
悪い事言いません。なるだけ早く受診です!
(4)補足:噛んだ猫は悪くない
猫に噛まれるケースはいろいろあります。
野良猫に近づいたり保護猫活動をしていた時など、慣れてない猫に近づいて怯えさせてしまった時。あるいは、慣れている飼い猫と遊んでいた時でも、猫が嫌がることをしたり、猫が興奮してるときに触ったり、病気で痛みがある時、人間に対して不信感を持っている等、猫にとって噛む理由があるから噛んだはずです。
どんなに人間が悪気がなかったとしても、噛んだ猫も悪気があって噛みません。なので、猫に噛まれたからといって猫を怒ったり、ましてや保健所に連れて行ったり捨てたりしないでください。
噛んだ猫も「申し訳ないことした・・・」と反省したりします。我が家の猫は私を噛んだあとに「やっちまった」的な顔をしてしょんぼりしていました。
”噛まれた時には引くより押す”
人間の心理として、猫に噛まれたら急いで猫の口から噛まれたところを外そうとしますよね。
でも実は引いたらダメなんです。引っ張っりたいところをぐっと我慢して、猫のほうに向かって噛まれた部分をぐっと押す!そしたら猫はアググっっっとなってパッと口を外します。
まとめ
今回の記事では、猫に噛まれたときに病院に行ったほうがいいのか、そのままでいいのか悩んでいる方や、猫に噛まれた時の応急的な対処法を知らない方に向けての内容でした。
猫と暮らしているといつか必ず1回くらいは噛まれることがあるはずです。
そんな時でも適切な対応ができるように日頃から意識しときましょう!