固定電話がどんどん減ってきている昨今、未だに固定電話に対して営業電話がかかってきます。相手は仕事でかけてきてるんだろうけど、正直すごくウザい、、、
今回は、電話相手にも八方美人でいい顔しぃの私が、迷惑な営業電話に外国語(英語とドイツ語)で対応したときの相手の反応と、それから得た学びを書いていこうと思います。
固定電話にかかってくる迷惑電話
現在、お付き合いしているパートナーの実家に住まわせてもらっている居候の身の私。いわゆる「同棲生活」状態を送っています。
とは言っても、パートナーとの2人きりのラブラブ生活ではなく、パートナーの母親&祖母の成人4人の共同生活なんですが困ったことのひとつがこれ。
それは「おばあちゃんが宗教勧誘や営業訪問、営業電話に対してペラペラと喋りまくる」ことです。
基本的に営業電話というのは手当たり次第に電話をかけまくって、反応のあった人に絞って営業をかけてくるものです。当然、すぐに電話を切る人よりもおしゃべりする人のほうが圧倒的にカモになりやすいのが世の常。
高齢者が営業電話相手に気を許してペラペラと喋るということは、相手にとってはカモがネギ背負ってくるどころか、まさにカモが通帳と印鑑を背負ってくるようなものなんです。(例えが雑)
”営業電話ブラックリスト”というものがその界隈に存在するのであれば、きっと上位に食い込んであろうここの家の固定電話番号には、毎日のようにエンドレスで営業電話がかかってきます。(パートナーいわく、最近は激減しているが昔は一日何十とかかってきていたらしい)
というわけで、今回の記事は【あまりにもひどい営業電話に外国語で楽しく対応したよ】という話をしていきたいと思います。
失礼な営業迷惑電話への対策を考えてみた
ところで皆さんの家にはいったいどれくらいの頻度で営業電話がかかってきますか?
最近だと、固定電話の契約はせずにスマホだけの家庭も増えてきているので、若い世代はなおさら営業電話で迷惑を被ることは少ないと思います。私の携帯にも、利用している銀行やカーディーラーくらいからしか営業電話はかかってくることはないです。
ですが、高齢者のいる家の固定電話というのはまったく違います。別次元の話なくらい、あの手この手の営業電話がかかってくるんです。
ちょっと前まではおばあちゃんも電話対応をしていましたが、営業電話が増えたそもそもの原因ということで『おばあちゃんが電話を取るの禁止令』が敷かれたほどです。
テレアポ時代に培った我がパートナーの神対応
おばあちゃん電話対応禁止令が発動されてからは、私のパートナーが家電の対応をしていました。
さて、ここで突然ですが私のパートナーのプチ自慢をしようと思います(なぜ?)。
若い頃にテレアポを生業としていた彼は、電話で必要とされる基本的なビジネスマナーはもちろん、相手によって使い分ける言葉遣い、対応の仕方、切り返し、クレームの入れ方など、本当にうまいんです。
スキのない電話対応は、社会経験の乏しい私は自分がノミかダニくらいのちっぽけな存在に感じるレベルで、その営業電話撃退トークを隣で聞いている私は、一種のエンターテイメントにすら見えるほどです。
「まさこも営業電話に出てみなよ」という展開に
とある日、すでに夜ご飯も食べ終わってくつろぎの時間を過ごしていた時間帯に、またもや見知らぬ番号から電話がかかってきました。電話機の近くに座っている私が子機を取って、パートナーに手渡しするというのがいつものパターンなんですが、その日は違いました。
「まさこが電話に出なよ」
というパートナーからの思わぬ言葉。
同棲して2年ちょい、寝食共にさせてもらっている感じはほぼ家族同然。むしろ、普通の家庭よりも密な関係だと思いますが、とはいえ嫁でも無い私が家にかかってきた電話を取るというのは若干気が引けますし、もしかしたら知り合いかもしれない、大切な電話かもしれない、等と思うとおいそれと電話を取れなかったのです。
営業電話の対応で人生の経験値を増やすということ
経験値の低い私をあらゆる手を使って成長させようとしてくれる彼は、(大げさに思われるかもしれないが)社会人経験の乏しい私のような人間にとっては、営業電話にどう対応するかということも大きな経験になっているんです。
ドラクエだとスライムと戦ってるレベル、ドラゴンボールだとクリリンより強いけど天津飯と五分五分くらいの孫悟空レベル。大人の人間としての初期段階。(例え方のレベルも初期段階)
社会経験が少ない私が電話対応するというのは、レベルアップするよい機会なんです。
というわけで、子機を持ったまま短い時間でちっぽけな脳みそをフル回転させて思いついた電話対応の仕方、それが
「ドイツ語で答えてみる」
でした。
営業電話に対してドイツ語で答えてみた
20代の頃にドイツ留学していたことがあること、外国人のフリをして電話に出てみたいなぁと前から思っていた私にとっては最高のチャレンジチャンスです。
相手「夜分遅くに失礼します。〇〇というネット回線をお使いかと思いますが・・」
私「ハロー(こんにちは)」
相手「?ネット回線についてなんですが・・」
私「ヴィービテ? (なんですか?)」
相手「??あの・・・ソーリー、日本語話せますか?」
私「ナイン(できません)」
相手「えっと、家の方はいらっしゃいますか?」
私「ソーリー。イッヒカン ニヒト フェアシュテーヘン(ごめんなさい、わかりません。」
相手「わっ、わっかりました。失礼します。」
私「Yes,Sorry、スミマセン」
※おわかりいただけますでしょうか。
相手の日本語に対して、わかってないはずなのに日本語を理解している回答をしていることを。いろんな矛盾が生じていることを。
私はただただ、あっけなく電話が終了したことと、私の怪しげなドイツ語演技も通用したことが嬉しくて、ひとりテンションが上ってお腹を抱えて笑うのを必死でこらえていました。
なんだか一歩大人の階段を登った気にすらなっていたんです。(頭おかしい)
営業電話に英語で対応したらなんだか平和な世界になった
その後も毎日のようにかかってくる営業電話に、私が答えることが増えていったのですが、別に毎回ドイツ語を喋って調子乗ってるわけではなく、普通に日本語で受け答えして「迷惑です」と伝えていました。
ある日の夜、これまでも何度かかかってきた見覚えのある番号からの営業電話が鳴ったので、ふと、今日は英語バージョンで対応してみようと思って英語で答えてみました。
相手「こんばんは。今お使いのネット回線がお安くなるお話です。〇〇というネット回線が・・・」
私「Sorry, I can’t speak English.(すみません、英語話せません。)」
相手「Can you speak japanese?あっ、誰か日本語のわかる家族の方は近くにいますか?」
私「(不安げな声で)No,, nobody at home.(いいえ、誰も家にいない) 」
そして、ここで相手からの対応が良かった。
相手「Ok Ok, No problem. Don’t worry! Thank you!!」
すーーーっごく爽やかな対応。
決して流暢な英語ではなかったものの、声を通して笑顔なのが伝わってくるくらいの朗らかな声だった。
私 「Thank you, Bye bye」
なんにもサンキューなことないはずなのに、ありがとうと言って切った電話を切ってしまった。
英語を使って営業電話を撃退しようと思った結果、トークで粘られることもなくすぐに終わったので結果オーライ。
そして、営業電話をしてきた担当の男の人(たぶん声の雰囲気からして20代前半)は、不安げな私に対して安心感を与えるような優しく明るいトーンで「大丈夫だよっ!サンキュー」という返し。
当たり前ですが、電話対応している私に不安な気持ちなど微塵もなく、むしろ迷惑な営業電話をかけてくる人を困らせようという気持ちで対応していた。そんな私の心に、営業さんの一言でポッと小さな優しい花が咲いた。
営業電話の人に失礼じゃないの!と感じた方へ
ここまでの私の対応を読んで、
「営業の人だって仕事でやってるんだ」「そんなバカにするような対応して、笑ってるとか酷い」
と憤慨する人もいるだろうなと推測できますが、でも、声を大にして言わせて欲しいです。
「仕事で疲れて帰ってきて、ようやくゆっくりできる安息時間。パートナーとyoutube見たり、おしゃべりしたり、本読んだりしてる夜の8時過ぎ。そんなファミリータイムに営業かけてくるのがそもそも失礼でしょっ!!!」
って話です。
こっちから電話してるなら文句ないですが、相手も仕事とはいえ契約関係もない見ず知らずに家庭電話に勝手に電話して(しかもご飯時)、営業トークを永遠と続けるほうが非常識じゃないでしょうか。
これは私自身が営業電話をしたことがないがゆえに思うことで、仕事で営業電話をしている人からすると、「とは言っても、丁寧な対応してよ」と思うかもしれないです。
でも、やっぱり夜の時間帯に営業電話をする風潮は無くなるべき日本の負の文化だと思うんです。
詐欺電話は年間1万件以上 フィッシング詐欺の手口やKDDI・auの対策サービスなど紹介
毎年1万件以上も電話詐欺被害がおこっているのは大きな社会問題ですよね。警察も頑張ってくれてるんだと思いますが、詐欺集団も次から次に新しい手法で詐欺を働いていてイタチごっこ。自分の身は自分で守る時代です。
※ちなみに、普段の私はそれはそれは丁寧な人間です。
八方美人ということもあって、人に嫌われたくない根性がすぐに出てくるので、基本的に誰に対しても物腰柔らか、丁寧な対応を取っている。
このブログを通して、己の八方美人を改善して成長していきたいと思っている所存でございます。
今回の学び
① 営業電話に外国語で対応したら意外と効果がある。
流暢な英語じゃなくても大丈夫。
「こいつ絶対に日本人のくせにっ!」と相手が思っても、わざわざ労力を使ってそこにツッコむほど営業側も暇でないはず。
② 英語で頑張って話そうと努力する人もいる。
これぞ営業魂!と感動。
相手が外国人でも臆せずコミュニケーションを取ろうとしてたことと、ガチャ切りせずに丁寧に対応していたことに高感度アップ!
このご時世、日本にもたくさんの外国人が住んでいることを鑑みると、やはりある程度の英会話力は必要となっているのだろう。。。
営業職の人は、最低限の英会話力は必須ですね。
③とはいえ、夜の営業電話はダメ。
そもそも、夜に営業の電話をかけてくるのはやっぱり良くないです。
仕事に出ている人が帰宅している時間帯を狙って電話してくるというのは十分理解できますが、他人様の時間を割いているということ今一度認識してほしいものです。
夜遅くの営業電話、ダメ、絶対。
④ 不特定多数相手に営業する時代ではない
これから先、怪しげな営業電話をきっかけに何かを契約する人なんてどんどん減っていくと思います。それよりも、「面白い会社」、「真面目な会社」、「利用したくなる会社」として、自分の会社の特色をうまく発信してくのがいいんじゃないでしょうか。
今はSNSなどの媒体を使って、情報発信をできる時代なんですし、各企業さんは「営業電話以外」で自社を知ってもらう努力をがんばることをオススメしたいものです。